【紹介】おぜしかプロジェクト

『おぜしかプロジェクト』発起人の小山抄子さんとの出会いは、
会津若松で「ギャラリーひと粒」をやっている頃、今から4−5年前。
お話を伺い、「有害獣」の現状を初めて聞きました。

私は生まれ育ちは郡山。東京、京都を経て、当時は若松市内に住んでいました。
若松で時々、「熊が出ました」のニュースを聞くことはありましたが、
もちろん実際出会ったことはありません。
鹿、猪、猿など、話を聞く事も稀な環境でした。

あらためて、小山さんが持って来られた鹿革を手に取り、n

尾瀬と周辺地域で有害獣として駆除される命をムダにしたくない!
野生動物の皮を活用した製品を、地域の資源に変えるチャレンジ。

こんにちは。『尾瀬鹿プロジェクト』発起人の小山抄子です。「夏が来れば思い出す、遥かな尾瀬」で知られる尾瀬国立公園をご存知ですか? 私は10年間、尾瀬で働いています。近年、尾瀬では鹿による食害が深刻化し、有害獣として殺される鹿も増えています。

通常、鹿肉は食用としても利用されることもありますが、この地域に関しては放射線量の関係で出荷制限が出ています。そのためにこれまでただ駆除・廃棄されているだけでした。しかし、ただ命を奪って捨てるのは違うのではないかと強く感じていました。そこで、鹿を大切な資源として命を活かし、地元の産業に結びつけていく取り組みをしたい。その第一歩として、鹿革を使った商品づくりを行います!しかし、皮の加工に必用な費用が足りません。

深刻化する尾瀬のシカ害。有害獣として1年間で458頭もの鹿が殺処分。

この10年の間に深刻化したのが、鹿による食害です。天敵がいない鹿は、近年の温暖化や高齢化によるハンターの減少などにより数を増やし、現在、全国に250万頭以上生息しています。

尾瀬周辺でも年々増加の一途をたどり、ニッコウキスゲやミツガシワ等、貴重な高山植物の食害・樹皮剥ぎによる森林への被害をはじめ、周辺町村でも白菜や大根、稲や豆類等の農作物を食べ荒らす等の食害が目立っています。それに伴い、有害獣として殺される鹿も増え、昨年1年間で458頭もの鹿が殺処分されました。

「いきものの命をいただいてできたものだ」という実感。

ひとりひとりの方と直接話ができるのが一番のメリットで、尾瀬と鹿の関わりや、多くの鹿が殺され廃棄(焼却)される現状、そして私たちに何ができるのか等を話し、鹿革を手にとってももらうことで、ただの革製品ではなく、「いきものの命をいただいてできたものだ」ということを実感していただけています。

皆さんも『鹿の革ってこんなに柔らかいんだ』『手触りがとてもよくって、ずっと持っていたいですね』『そういえば、昔はセーム革って鹿革で車やメガネを拭いていたよね』と感想や想い出を話してくださいます。

より多くの廃棄皮の活用と、地域に根差した活動をめざします。

この冬から、県をまたいで尾瀬を擁する「福島県南会津・桧枝岐地区」「群馬県利根沼田地区」で鹿・猪の皮を提供いただける方を募集しています。それと同時に福島県内、群馬県内で製品製作にご協力いただける団体等を探しており、会社や山小屋等のロゴ(焼印)を入れたオフィシャル商品の提案、鹿革クラフト作りを通し人と野生生物の関わりや暮らしについて考えるワークショップの実施も計画しています。

殺された鹿は約500頭、私が使ってあげられたのはたった8頭。もっと多くの命を活かしたい。それにはまず猟師さんに廃棄する皮をできるだけはいでもらい、商品にするために革になめさなくてはいけません。

せめて1割、年間で50頭以上の鹿革を商品にすることが今の目標です。今後も地元の方々に知ってもらうこと、害獣ではなく大切な資源として命を活かしていき、地元の産業に結びつけていくことを目標に活動を続けていきます。将来的には、放射線量が下がり、食の安全が確保できる時になれば、おいしい鹿のお肉を届けられればと夢見ています。

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