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2018-05-25

アメリカンコーヒーの事

多くの若きカフェ経営者の頭を悩ませているであろう「アメリカン」(悩んでいるのは僕だけかもしれない。)
僕のお店でもご年配の方からたまにお願いされることがあります。
その都度、浅煎りを淹れるべきか、ただ単にドリップしたコーヒーを薄めて出すべきかと頭を抱えてしまう魔法の呪文「アメリカン」

アメリカンと言う名前が付いている訳ですから、当然アメリカ発のコーヒーだろう!と思うわけですが、喫茶店文化だった日本では単に通常のレギュラーコーヒーを薄めて出していた所も多くあった様で、「薄めのコーヒー=アメリカン」という認識を持たれている方も多く居られます。
wikiNAVERまとめ等に本来の意味でしっかりと纏まって掲載されている訳ですが、「浅煎りのコーヒー=アメリカン」という認識で注文される方は多くないのではないでしょうか。

wikiによると

アメリカ合衆国式の8段階で表示されるコーヒー豆焙煎度分類法で、焙煎度が低いシナモンロースト(浅煎り)やミディアムロースト(やや浅めの中煎り)の豆を使って、パーコレータなどのコーヒーメーカーで多めのお湯でいれる点が特徴である。アメリカ西部の方が浅煎りの豆を使用し、東部の方が深めに焙煎した豆を使用する傾向がある[3]。味わいとしては、浅煎り豆を使用しているため、苦味よりも酸味が強い味わいとなる。一般的には砂糖ミルクなどは入れずにブラックコーヒーと呼ばれる状態で飲む[3]、という俗説が日本では長く流布していたが、現実には65%以上[4]のアメリカ人はミルクと砂糖を加えてコーヒーを飲む。浅煎りのアメリカンコーヒーでは豆本来のよい香りとさっぱりした味を楽しむことができるので軟水を用いることが望ましい[5][6][7]

通常のコーヒーをお湯割りにしたものを「アメリカン・コーヒー」と認識している人達が見られるが、こうした見方は正確な認識とは言えない。
※wikiより抜粋

といった具合です。
まず、僕のお店にはシナモンローストの豆は置いておらず、ミディアムローストならありますが、パーコレータもコーヒーメーカーも無いのでこの時点で頓挫してしまいます。
それに、日本では酸味のあるコーヒーを苦手とする方が多い様なので、そもそも何故アメリカンコーヒーが喫茶店に定着したのかが謎であります。
たぶん、どこかが始めたアメリカンをどこかのお店が真似してる間に本来の意味から外れて広まっていったのではないでしょうか。(違ってたらごめんなさい。)

ともあれ、僕のお店でも今後十数年はアメリカンコーヒーのオーダーが入るであろう事を考えると、このままにしておく訳にはいかない!と思い立ったのです。(大げさかもしれないけど本気で悩んでます。)

ではどうするか。
3通り考えてみました。

1.浅煎りのコーヒーをドリップする。
お店ではエスプレッソの豆を浅煎り(ミディアムローストくらい)にしてます。
なので、この豆を使ってドリップすれば解決じゃん!というほど最有力かもしれませんが、いかんせん浅煎りをペーパードリップするというのに気が乗らないというのがありまして。。。
理由は置いておきますが、まあこれはありかもしれない。

2.通常の深煎りドリップコーヒーをお湯で薄める。
今まではだいたいこれで対応してきました。
けれどけれども、本来の意味から大きく外れたこの手法をこのまま続けていって良いものか?というのが今回のこの記事を書いた理由なので、できればこの手法はやめたい。
いや、やめます!

3.アメリカ―ノを出してしまう。
名前が似てるし、浅煎りを使ってるし、これで良いか。と一時期はこれで出してました。
けど、求められているものとの差が大きい気がして、中断。
ちなみにアメリカ―のとは、エスプレッソのお湯割りです。
これはこれで美味しいです。

という訳で、それぞれ並べてみましたが、みなさんはどれが良いと思いますか?
僕は分からなくなってしまいました。
「アメリカンはありません。」が最適解だったりして。

 

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