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2019-01-24

地域でやる商売

写真:金子牧場のジャージー乳ヨーグルト

昨日の朝僕の家のすぐ目の前で近所のアパートの人が運転ミスをしたらしく、砂利道脇の畑にタイヤの片側を落としてしまっていました。
雪で道と畑との境目が無いので見えなかったんでしょう。
家の中に居るとおっちゃん達が何かしてるような声が聞こえてきたので雪かたしがてら早めに家の外に出てみると、おっちゃんたちが車の救出作業に奔走していました。
幸い、いつも道の除雪をしてくれているローダー車があったので、牽引して即脱出成功しました。
僕も車を後ろから押してお手伝いしたのですが、こういうときの連帯感はとても気持ちが良いものです。
普段は近所付き合いとか組内の付き合い(町内会みたいなもの)とかちょっと面倒な所もあるなぁと思っていたりいなかったりするのですが、困ったときは頼りになりますね。
これぞ相互補完。

さて、本題です。
僕は開店後まもなく、地域の活動を色々と始めました。
オーガニック野菜を作る農家さんとの繋がりイベントに参加してみたり、カフェで勉強会を開いてみたり、「大宴会」というネーミングの飲み会と間違えられるようなフェスを開いてみたり。
そうするとカフェの営業だけでは出会えない地域の人たちとの繋がりが生まれます。
そういった活動をしている人たちは大体思い入れが強い人が多いので、何かしら地域のためになりたいと思って活動をしています。
そば打ったり、野菜を作ったり、色々です。
僕のカフェでもその繋がりを活かして地域の食材などを利用して地産地消だ!などと考えていた時期もあったのですが、所謂プロとして、同じような思いで、又は近い世代でそういったことをやっている人はまだまだ少なく、地産地消に対する思いと、プレッシャーだけが僕にのしかかり、継続していくことが難しいままここまで来てしまいました。
ところが去年から共感してくれる人たちとの出会いもあり、少しずつ地元の物を活用したメニュー作りを再開しました。
更に、今年からはメニューを絞り、自分たちの出来る範囲で、ひとつひとつに集中できる環境を整えながら地元の食材を活用していきたいと思っています。
もちろん、全ては難しいので無理なくやっていきます。

最初に話したことに関連するのですが、地域を良くするポイントのひとつは「相互補完」だと思います。
自分一人では難しくても、協力する人がいればwin-winで伸ばすことも出来ます。
自分の所だけで全てをやろうとせずに補い合いながら、点から線、線から面へと変えていければこんな田舎町でも「凄く良い所だった!」と外の人に思わせる事は可能ですし、それが子供たちにとっても良いアイデンティティになるでしょう。

という訳で、これからも良い店になる様に頑張っていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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