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2018-12-29

来年からメニューを絞ります

突然ですが、2019年1月2日の営業からメニューを絞る事にしました。

事の発端は、冬季間の売り上げを確保するにはどうすれば良いかな?と妻と二人で話し合った事でした。
雪の多い会津地方では夏場と冬場の人出にかなりの開きがありますので、中々にやりくりが大変です。
そこで試しに、冬の間はスコーンを通販で売ってみてはどうかという事になりました。

ジャージー乳ヨーグルトと出会う

スコーンは以前からお店の主力商品ではあったのですが、通販をするにあたってもう少し日持ちがするように改良をする必要が出てきました。
具体的にはパッケージを完全密封にする事と、スコーンそのものの水分量を減らす事でした。
パッケージの方は脱酸素剤とシーラーを導入する事で解決したのですが、問題はスコーンです。
美味しいと言ってくださる方が多くいらっしゃった物のレシピを変えるという事で悩みましたが、日持ちのためには仕方ない、せっかく変えるなら今までよりも美味しくしようと思い、材料の見直しを始めました。
以前のスコーンは牛乳を多く使用していたのですが、それをヨーグルトに変えてみる事にしました。
どこかに美味しいヨーグルトは無いか探していたところ、下郷町の金子牧場さんでジャージー牛のヨーグルトを作っている事を知り、すぐさまそのヨーグルトで試作をしました。
金子牧場さんのジャージー牛ヨーグルトはコクがあり、滑らかな舌ざわりで、尚且つ後味がスッキリしているので美味しいスコーンが焼けるのではないかと期待していましたが、予想を上回る美味しさに仕上がり、納得のいくスコーンの提供を始める事が出来ました。

しかししかし、なんとその矢先に今まで使っていた家庭用のオーブンが壊れてしまいました。
スコーンどころかケーキまで作れなくなっては困るので、大急ぎで替えのオーブンを用意しつつ、この際しっかりしたガスオーブンを買ってしまおうと思い、今までの三倍の量を生産できるコンベクションオーブンを購入しました。
今思い返しても運が良いなぁと思うのですが、オーブンの購入後はスコーンの売れ行きが伸びて、以前のオーブンでは生産が追い付かなかったので、壊れたことが幸いする結果になりました。

その後、ヨーグルト以外にも素材の質を高める事にしました。
発酵バターの使用量を増やし、塩はフランスのゲランド海塩、砂糖は奄美諸島の素焚糖、卵は会津地鶏に変えました。※会津地鶏の卵は時期によっては手に入らないために他の卵を使用する事もあるかもしれません。
素材が持つ力は大きく、少し変えただけでこんなに味わいが変わるものかと驚きます。
当店のスコーンをお買い求めの機会があれば是非お召し上がりください。

メニュー変更の中身

さて、スコーンの話ばかりになってしまいましたが、それでは何故カフェのメニューを絞るのか?という事をお話ししたいと思います。
まずはじめに、具体的に何をどの様に絞るのかというと
▼ドリンクメニュー・・・コーヒーの抽出方法にこだわり、最適化。それ以外のドリンクメニューは自信を持っておすすめ出来るもののみご提供します。
▼ケーキ類・・・オリジナルスコーンをメインに、その時々に必要なケーキをご提供します。
▼フード・・・2日間かけて作るチキンカレーと、人気のあるタコライス、それとトースト2種に絞ります。

今までご利用いただいていたお客様には大変申し訳ないのですが、フードはパスタやオムライスなどをやめることにしました。
理由は、ランチの提供時間、セットでご注文いただくコーヒーの提供時間や質の向上を図るためです。
ジーママでは特に、スコーン、コーヒー、カレーに力を入れています。
この3つがしっかりと、無理なく提供できなくてはなりません。
今までの様に続けていけば良いように思われるかもしれませんが、提供するメニューが多いとやはりどうしても仕事の質が落ちてしまうため、長い間悩んでいました。
この改善が無いまま、良いサービスを提供し、気持ち良くお店を続けていくのは難しいと思い思い切って来年から変更する事にしました。
どうぞご理解の程よろしくお願い致します。

今後は環境への配慮のためにテイクアウトカップやストローの使用などもやめていけたらなぁと思っていますが、まずはメニューの見直しをして、お客様にとってもお店にとっても良い状態を作り上げていきたいと思っています。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。

 

店主 五十嵐

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